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  • mhojo58

管財人がお手紙読んでます。

 破産手続きが開始され、破産管財手続となると、基本的に手続きが終了するまでの間、破産者宛ての郵便物は管財人に転送されます。これは、破産者の財産状況を調査するための措置であり、破産申立て時に破産者は財産目録を提出するのですが、それに漏れたようなものがないかチェックすることになります。保険会社からのダイレクトメールなどから管財人が把握していなかった保険契約が見つかることなどは、けっこうあります。

 しかし、当然ながら財産とは関係のない私信なども紛れてしまうことになります。例えば、年末にはお歳暮などのダイレクトメール、年始には年賀状が転送されてきてしまいます。私も管財人をやりますが、年始は破産者宛ての年賀状がドサッと届くことがあります。

まさか差出人も管財人が見ていることなど思いもよらないことでしょう。「今年こそ、〇〇さんにとって良い年になりますように!」などと書いていただいている破産者宛て年賀状に対して、第三者ながら、「本当にそうだよな…」と思って、第三者ながら、そのお気持ちに感謝することがあります。

 一方でラブレターなど艶っぽいものは見たことがありません。まさしく「それどころじゃない」のでしょう。

 珍しいものでは、破産者の方が手続中に、母校の同窓会の幹事をしているとかで、事務所に同窓会参加(不参加)のお手紙が続々届く、ということがありました。来る日も来る日も「残念ながら不参加です。盛会を祈念します」みたいな手紙が届き、「これで無事に開催できるのだろうか…」とヒヤヒヤしていたところ、終わりの方でやっと2,3枚「参加します」のお手紙が届き、ホッとしたことがありました。何で私がヒヤヒヤやホッとしているのか分かりませんが。

 ともかく、破産手続き中は、母校の同窓会幹事をすることは、お控えいただけると助かります。


 

 

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