裁判所の駐車場に行くと、弁護士たちのクルマがたくさん停まっています。好み、人柄、事務所の経営状況(笑)などを示しているようで、なかなか興味深いものです。
昔は弁護士といえばボルボ、というイメージがあったように聞いています。角ばった無骨なデザイン、頑丈なボディが堅実な(であるべき)弁護士のイメージに合致していたからでしょうか。しかし、今は私の周りでボルボに乗っている弁護士はあまりいません。ボルボもデザインが洗練されてきてしまったからでしょうか?
一般の方に比べると、外車率が高いのは事実です。なかでも多いのはベンツ、BMW、アウディといったドイツ車でしょうか。安全性、乗り心地、客先や相手方のところに行ったときでも、何というか「押し出し」が効く、ナメられない、といった利点があるのでしょう。ルノーやプジョー、シトロエンなどのフランス車、フィアット、アルファロメオといったイタリア車は最近熊本でもディーラーがいるせいか増えてきましたが、弁護士内ではさほどいない感じです。やや「軽め」のイメージがあるからでしょうか(全くの私の勝手なイメージですが)。アメ車もほぼいません。ごっついアメリカのフルサイズピックアップで裁判所に乗り付けたら爽快かもしれませんが、駐車枠を大幅にはみ出して周囲にご迷惑をかける可能性も高いでしょう。
国産車乗りももちろんたくさんいますが、さすがに軽自動車をメインに使用している方はあまりおられないようです。弁護士は遠方の裁判所などに出かけることも多く、長時間でのドライブや高速に乗ることなども併せて考えると、乗り心地と安全性といった点で、やはり軽自動車では心もとないといったところです。
国産車ではトヨタ、日産が多いのは当然ですが、意外と多いのがスバルかな、と感じます。私もスバルです。これは、外車には乗りたくない(乗れない)が、トヨタなどのメジャーどころも嫌だ、といった弁護士のマイナー志向に合致している(?)のと、地方の弁護士だと急な山道や雪道なども走る可能性があるところから、4輪駆動がメインのスバルが信頼できる、ということもあるかもしれません。
私も、一度は外車、それもワインレッドのアルファロメオのオープンカーに乗って颯爽と裁判所に行ってみたいのですが、それに見合う経済力を身に着けること、かつそれが悪目立ちしないような人格の陶冶が、まず先行すべき課題として立ちはだかっています。
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