top of page
  • mhojo58

ご専門は?

 相談者や依頼者の方から、たまに「あなたのご専門は何ですか?」と聞かれることがあります。私の場合、「専門というほどのものはありませんが、強いて言えば相続とか成年後見、破産事件などが多いです」という感じでお答えしています。

 市民の方々からご依頼を受けて仕事をしている、いわるゆる「町弁」については、ある特定分野の事件のみを引き受けて仕事をしているという方はまれで、市井に発生する事件一般を対象にしている、というのが大半かと思います。企業法務や特許、著作権等の知的財産権、あるいは医療事件などを専門にしているという弁護士さんは、もちろんおられますが、概ね東京や大阪の大都市に集中しています。熊本などの地方都市の場合、特定の事件だけやって事務所が回るということはなかなか難しいのかな、と思います。

 ただ、「世間一般の事件を広く取り扱うが、そのなかでも特定の分野が得意である」という方は大勢おられます。弁護士も競争社会ですので、他の弁護士との差別化を図るため、何か特定の分野が得意、ということは必要になってきます。皆さん、若手のころから色々な事件を手掛けて来て、その中でも特定の分野に興味を持ったり、やりがいを感じて突き詰めていく、ということで得意分野が生まれるようです。

 私も、上記に挙げた相続、成年後見、破産事件などは比較的多く手掛けていますが、得意とか専門とか正面切って言えるか、というと躊躇するところもあります。これからも経験と研鑽を重ねて、いつかは正面切って「得意です!」と言えるようになりたいものです。

閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

最近、ChatGPTが大きな話題となっています。弁護士業界も例外ではなく、ChatGPTが法律相談や書面作成など、弁護士業務の大部分が代替可能となり、弁護士はもはや用済みになるのではないか、というような意見すらあります。 確かに契約書のチェックや判例検索・分析などはAIの得意とするところであり、もはや人間のかなうところではないかもしれません。 ただ、少なくとも私のような町弁(市民一般の案件を扱う弁

弁護士を20年もやっていると、よほど複雑なものや高度に専門的なものでない限り、相談を聞いてみるだけで、大体の事件の方向性や相談者・依頼者自身の人柄・キャラクターがおおよそ見えてくるようになります。新人弁護士のころ、ボス弁護士から「あの手の依頼者は後で色々クレームを言ってくるから気を付けた方がいいよ」とか、「この事件はこんな落とし穴がありそうだよ」などとアドバイスを受けて、実際そうなったことがありま

bottom of page